記事の位置決めルール
牧野です。
今回は新聞のニュース面における、記事の位置の決め方を紹介します。
例えばニュースのページが、いちばん表である1面からどんどん左にめくって
6面まであるとします。
1ページあたり記事本数が3〜4本だとすると、単純計算で
1号につきニュースが18〜24本必要ということになります。
では、この20本前後あるニュースをどの面のどれくらいの大きさで掲載するか…
まずシンプルに考えてみて、
記事が「面白い」「価値がある」「読者に何かしらの影響を与える」「みんなが知っている有名企業やサービスの何かしらの話」という内容であれば
掲載スペースは広く設けるべきです。
広くスペースをとった分、他の記事のスペースが狭くなっていく…
新聞記事の構成はそれでいいんです。
ちょっとしたパズルみたいに、1ページの中に、
大きい記事、中くらいの記事、小さい記事、すごい小さい記事を
当てはめていくのです。
ざっと大きさだけで4種類あるので、これに名前をつけていきます。
大きい記事→A
中くらいの記事→B
小さい記事→C
すごい小さい記事→D …こんな感じ
あとは、何ページに載せるのか?っていうところも重要です。
なんといっても、いちばん表の1面。これは当然ですが目立ちますので、
いちばんこれをみんなに伝えたい!っていうのを、1面に載せましょう。
あとはじゃあ、2から順番に需要な記事を?…と考えがちですが、
これはNOです。
想像してみてください。自分の目の前に新聞があったとして、
1枚めくると、見開きで2面と3面が目の前に広がります。
その時ふと、目が行きやすい場所ってどこでしょうか?
実はこれ、人は左に目を移しやすいんです。
つまり1面がいちばんなら、次は3面、5面というような順番になります。
そして、2面、4面、6面の順番ですね。
さらにわかりやすく整理します。
記事位置の重要な順番は…
1面のA(俗に「1A」と呼ぶ)→1B→1C→3A→5A→2A→4A→6A→
3B→5B→2B→4B→6B→3C→5C→2C→4C→6C こんな感じ。
1面は王様だと思ってください。ということで、1Bと1Cは2面以降のどの記事よりも勝ります。
1D含め、D記事の扱いに関しては、、、ちょっと難しいですが、
「すごい小さい記事」なので、実際に取材には行けてないけれど、
いわゆるリリースのリライトを入れるのが適切です。
その際Dの中での順番は、1D→3D→5D→2D→4D→6D となります。
新聞によっては、ニュースの面がもっとあったり、逆に少なかったり。
あとは広告も入れば、記事が4本は入らない、なんてこともあります。
今日紹介したのは、あくまでもニュースが6ページのパターン。
あとは臨機応変に同僚と相談しながら、位置を決めていきましょう。
当然、どの記事が「面白いのか?」「価値があるのか?」の
感じ方、物差しは変わってきますので、意見が食い違うもの。
しかしその時、意味もなく何も考えずに「この記事はここ!」と
言うよりは、
「こうこうこう言う理由でこの記事はここ!」と言えることが大切ですね。
長くなりましたが、まとめです。
<記事の位置の決め方>
①「面白い」「価値のある」ニュースは1面か、大きいスペースに掲載。
②偶数面(2面、4面)よりは、奇数面(3面、5面)の方が人は目を配りやすい
③位置決めには、他人からの物言いがつきもの。でも自分なりの根拠があることが大切(あとは皆で相談です)
以上です。
1コメント
2018.06.26 00:17