臨場感あるレポート記事を作るには?取材で気を付ける3つのポイント
数ある記事の種類の中で、個人的に大好きなのがレポート記事です。
建物紹介、工場見学、イベントレポートなどなど。その現場に行くのも楽しいし、通常の記事とは違う文章で生き生きとその時の様子を伝えるということも「記者やってる!」という実感が得られますよね。
一方で通常の記事よりも、
面白い記事にする上で取材が難しい
というのもレポート記事の特徴だと思います。今回は臨場感のあるレポート記事を作る上で、気をつけたい取材時の3つおポイントを紹介します!
1.五感をフル稼働させる!
通常の記事の場合、特に本紙では経営者を中心とした人にインタビュー取材することが多いため、取材中に注意を向けるのは取材対象の発言です。取材対象者の発言を上手く聞き出し、注意深く聞き取ることが取材のすべてと言えるかもしれません。
一方でレポート記事では、取材対象となるのは人に限らず、建物だったり場所だったり、場合によってはイベントだったりします。
そのため、注意を向ける対象も1つではありません。
工場見学レポートなら、機械の動く様子、工場内の暑さや臭い、働く人の姿などを観察し、記事でも言及することで、あたかも読者がその場にいるかも生々しいレポート記事になります。
取材の時は五感をフルに稼働させ、その場で何かが起こっているかを感じ、またメモにも取っておきましょう。特に感覚的情報は記憶にも記録にも残りにくいので、注意が必要です。
2.重要な瞬間を逃さず撮影する!
「あ、写真撮り忘れた。あとで広報の人からもおう」
なんてことをやった経験、ありませんか(私はある…)
こんな事態は、レポート取材にとっては致命的です。ご存知の通り、記事はおおよそ「見出し」「文章」「写真(もしくはイラストや表)」からなっているわけですが、特にレポート記事の場合、文章では説明しきれない情報を写真で伝えることが多いので
絶対に写真の撮り逃しはNGです!
経験が必要ですが、
いま起きているシャッターチャンス
とともに
この後起きそうなシャッターチャンス
を先読みすると、重要なシーンの撮り逃しが少なくできるでしょう。
3.記事の落とし込み先を決めておく!
これは少し高度な話です。
すでに紹介したポイント1,2を同時に実行するとなると、
視覚、聴覚以外にも、聴覚や触覚を稼働させながら
感じたことをメモし
今のシャッターチャンスを伸ばさないようにカメラを構えて
この先起こることを予想しておくこと
が必要です。
うーーん…、これはちょっと無理かもしれませんね…。
なので、事前に紙面、もしくはウェブで記事になった時のおおそのレイアウトや記事のサイズを考えておき、
必要な情報を穴埋め式に取材中に埋めておく
方法が現実的です。
そうすれば、「この場面は写真要らないかも」といった取捨選択ができるようになり、多少は余裕が生まれるはずです。
ただしこういった記事の落とし込み先を考えるのはある程度の経験が必要なので、慣れていない場合は、
この取材ではどんなことを伝えたいか
どんな記述や写真があればそれが伝わりそうか
を最低限考えておきましょう。
今回はレポート記事を書く上での取材の仕方を紹介しました。一定の慣れが必要な部分はありますが、業界の知識や専門的な情報がなくても面白い記事が書ける、という側面もあります。
臆さず、どんどんレポートにチャレンジしましょう!
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